実験品家族 -クリーチャーズ・ファミリー・デイズ-
マッドサイエンティスト夫婦によって遺伝子改造実験された子どもたち。クモや犬、植物ななど、異なる個性を持つ者たちの『家族』を描いたら作品。
中国人作者さんの作品だけど、それをまったく感じさせない、だけど初めて感じる何かがある、とても素晴らしい物語でした。
設定や登場人物だけを見ると結構ハードというか、ぶっ飛んでる感があるんだけど、各キャラや背景の描写タッチや音楽、声優さんたちの演技力によって、全体的に柔らかく穏やかな雰囲気に仕上がっていて、ギャグやコメディに走らず、テーマがブレることなく展開されていくストーリーはすごく練られていて…
製作に携わった皆さんの本気度が随所から伝わってきました。
テンションの起伏があるようなないような…
観る側は一切操縦せず、作品が生み出している波に身を委ねて進んでいくような展開は、初めて感じる上手さというか凄さというか、良い意味で船酔いしました笑
実はシリアスで考えさせられることが多い内容なんだけど、それを重たく感じさせない描き方がされていて、実験品付録として収録されている製作陣の現場の声や風景等がさらに作品に親しみと深みを与えていて、全体の構成も考えられてるな〜っと感心しまくりでした。
個人的に今まであまり触れたことのないタイプの作品だったので、強く印象に残っています。
こういう作品がまた見つかるといいな。
(大絶賛しっぱなしだったけど、強いて言うなら個人的にはハッキリとしたエンディングならさらによかったな)
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↓実験品ではない中骨の作品