あさっての方向。
自分が子どもだから兄に負担をかけてしまっていると感じて、大人になりたいと願う小学生の少女。別れた彼への想いを忘れられず、過去にとらわれ続ける女性。そんなふたりの身体が入れ替わってしまう…。
身体が入れ替わってしまうことで、本人たち、第三者(視聴者)と、もうひとりの視点からも見ている感じがして、面白い作品でした。
わずかひと夏の出来事だけど、そんな短期間とは思えない深く濃い日々を上手な展開でまとめている、とても考えられたストーリーだと思います。
キーパーソンとなる人々の関わり方も上手で、笑顔になれるエンディングへの運びはとても素晴らしかったです。
各地にある語り継がれている伝承。
少女だからこその悩みや葛藤、大人の女性だから消せない想い。
もし本当に叶ってしまったら、それで解決するのか。
叶うことで何が生まれるのか。
色々と考えさせられました。
「あさっての方向」というタイトル。
浅いようで深い物語。
一度ではなく、何度か観返すことをおすすめします。
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↓体は老人、中身は中学生の手仕事