青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
これまたサマータイムレンダ同様、勝手に学園ラブコメだと思って食わず嫌いしていた作品でした。
実際は主人公男子が無駄にギャーギャーわめくようなありがちなラブコメ要素はなく、思春期症候群というメンタルをテーマにしたしっかりとした内容でした。
(登場人物がみんな落ち着いているのですごく好印象でした)
思春期症候群をググってみると、
「思春期特有の不安定な精神状態によって引き起こされる現象」
と解説されてるけど、思春期に限らず、誰しもが心の奥底に秘めているネガティブな部分が表面的に現れるものかなと。
アニメはテーマが思春期症候群ってことで高校生という設定になってるけど、学園生活の場面は少なく、テーマがぶれないようにしっかりと焦点を絞って、無駄な演出をできる限り省いてるのが好印象。
(もちろん、全編を通してひとつのストーリーが完成されるように、必要な演出はストレスなく観られるように上手にしっかりと組み込まれている)
登場人物各人の思春期症候群現象をそれぞれ数話で描き、それらエピソードを繋げて1クールにしている構成。
各エピソードにはそれに関わる人物しか登場しないので、人間関係に混乱や違和感を感じることがない。
ってな感じで、全体的に上手にまとまっている、すごく観やすい作品でした。
観終わってみて、
「思春期症候群は思春期に限らない」
というよりかは、
「人間は一生思春期な生き物」
なんかな…とも思ったり。
兎にも角にも食わず嫌いしていたことを後悔した逸品でした。
青ブタシリーズは今後もアニメ化されるようなので、次回作品はぜひリアタイで観たいと思います。
↓ブタ野郎の手仕事